皆さん、お元気でいらっしゃいますか?
今日は主婦(主夫)という仕事についてお話ししたいと思います。
「主婦(主夫)」が仕事?
そう思ったあなたにこそ是非読んでもらいたい、今日のメッセージです。
ビジネス書を書いている私がお会いするのは「組織での仕事人」だけだと思われがちですが、実は、友人・知人を含めかなりの数の「主婦(主夫)」の皆さんと接する機会があります。
そこで興味深いのが、お話しをしているとかなりの割合でご自分のことを、「ただの主婦(主夫)ですから」「仕事なんてできません」「仕事もせずに遊んでいると主人に言われます」というような、決してポジティブではない表現をされる方が多いのです。
私はその都度真剣に思います。
「なんて謙遜を!下手したら外で仕事するよりよっぽどの量と内容をこなし、しかも無給で働いているのにそんなことを言うなんて!」
私の住んでいる香港を始めアジアの国々では、日本に比べてリーズナブルな金額でハウスキーパーさんを雇うことができます。
彼女たちが提供してくれるのはまさに主婦の皆さんがしている仕事、「家事」「育児」その他家にまつわること全て。
それを雇い主が「お金を払って』頼むわけです。
分かりますか?
つまり主婦(主夫)の方たちは、きちんとした「お仕事」をしているだけでなく、それを「無給」していることになるのです。
もちろんそこで、
「妻(夫)にはお金を任せているから、好きに使えているはず!」
そんな反論も出てくるでしょう。
でもそれですら、任せる方より、任せられた方が大変かもしれないと考えたことはあるでしょうか。
食費や光熱費、交際費や必要経費のやりくり、旅行や家族の楽しみに使うお金の捻出、きちんと貯金もしなくてはなりません。
そこに頭を使うことも、スケールさえ違えど組織においてはきちんとお給料をもらってする仕事と似たものがありますね?
ですから、そんな主婦(主夫)を持つ皆さん。
「主婦(主夫)だから時間があるだろう、楽をしているだろう」
そんなことをちょっとでも思う自分がいたら、厳しく戒めて下さい。
あなたはパートナーと同じ速度で家事ができますか?
あなたが身につけている衣服や安眠できる寝具は、誰が用意してくれているのでしょう?
子供たちがすくすく育っているのはどうしてだと思いますか?
誰かが会社でお給料をもらってやっているようなことを、主婦(主夫)の皆さんは無給でやっていることを知っていますか?
感謝あってこそ、幸せな空気が生まれます。
時にはお花を買っていったり、ケーキをお土産にしたりして感謝を示せば、相手はそこから幸せとエネルギーをもらえます。
いつもありがとう、そんな言葉や小さなカードでも良いのです。
「よーし、またがんばっちゃうわよ!」そんな気持ちを相手にプレゼントできるのですから。
是非試してみて下さい、必ず良い結果につながります。
主婦の皆さん、今日からはどうか、もっともっと自分を褒めてさしあげて下さいね。
そしてどんな小さなことでもかまいません、必ず、定期的に自分にプチご褒美を!
ちょっと一休みして美味しい紅茶やグラスワイン、外に出かけて食事や散歩、気に入ったお洋服を買ってみる、どんなことでもかまいません。自分が「嬉しい!」と感じられることならば、それが自分へのご褒美になります。
皆さんがしていることは、とても立派なお仕事なのです。
結婚していてもいなくても、子供がいてもいなくても状況は同じです。
家庭を守り、家族が休むための場所を掃除し用意し、お食事を作り、家族に笑顔を提供する。
それがどんなに大変なことか……!
これからは是非、
「ただの主婦(主夫)ですから」
ではなく、
「主婦(主夫)をしています」(えっへん!)
そんな風に堂々と威張ってみて下さい。
心からの敬意をこめて、世界中のあらゆる主婦の皆様に、乾杯!!